Renault Passions

LUTECIA GT

R's Originality #008,

Text:Koichiro Imoto

R.S.ゆずりの足を持つ120psホットハッチ
「ルーテシアGT」、待望の日本デビュー。

スポーツカーの走りを知り尽くしたルノー・スポールが妥協を排して
足まわりを作り込んだ新時代のエコ・ライトウェイトスポーツ。
精悍さとシックさを両立させた専用内外装など数々の魅力をたたえて登場。

LUTECIA GT

01. 新たに追加された「ルーテシアGT」。流麗なフォルムに専用色ブルーマルトMが映える。

02. ディフューザー部をシルバー塗装して2トーン化されたリア。レーシーな雰囲気を演出する。

 流麗なフォルム、シュアな走り、最新の技術パッケージによる高い経済性などで人気を博しているコンパクトモデル、「ルノー ルーテシア」に魅力的なグレードが追加された。120ps、190N・mの高出力と燃費性能を両立させた1.2リットルダウンサイジングターボエンジンはそのままに、モータースポーツのエキスパートであるルノー・スポールのエンジニアが入念にシャシーセッティングを行い、走りの性能を高めた「ルノー ルーテシアGT」である。

 ルノーファンの多くはご存知であろうが、ルノー・スポールが手がけるハイパフォーマンスモデルは大きく3種類に分けられる。最も高性能なのがサーキットを含むタフなコースを走破するパワーとシャシーを持つ「R.S.」、次いで一般路でのハイパフォーマンスを追求した「GT」、グランドツーリング志向の「GTライン」と続く。ルーテシアGTは2番目のチューニングレベルが与えられた、生粋のコンパクトスポーツなのだ。  エンジンパワーこそノーマルのルーテシアと同じなのだが、走りの味付け、スポーツマインドを高める演出、デザイン面のモディファイなど、あらゆる面に手が入れられている。

LUTECIA GT LUTECIA GT

03.追求したのは一般路でのハイパフォーマンス。スポーティなフィーリングに胸が熱くなる。

04.フロントマスクのロザンジュ下部には「GT」のロゴが入る。

   まずはパワートレイン制御。ノーマルモデルにはエンジントルクを絞り、ハイギアで走るモードを選択するECOスイッチが装備されているが、GTのそれはR.S.ドライブ スイッチ。スイッチを “SPORT”モードに入れると、変速プログラムがスポーツ走行向けとなり、変速時のタイムラグもノーマルの0.2秒からルーテシアR.S.のスポーツモードと同等の0.17秒に向上。スロットル操作も高応答となる。

 ステアリングには、タイトコーナーが続くようなワインディングでも両手を添えたまま変速ができるパドルシフトが備わる。スポーツドライビングを積極的に楽しみたいというオーナーの気持ちを高揚させる、ルノー・スポールらしい演出だ。

サスペンション、ダンパー、ブッシュ、スタビライザー、タイヤサイズなど足まわりの仕様は、ルーテシアR.S.の「シャシースポール」に準じたもの。もともと200馬力級のパワーを想定したスペックゆえ、120馬力エンジンに対してはシャシー性能が常にパワーを御するようなドライブフィールが期待できよう。

 エクステリア、インテリアも大きなモディファイを受ける。フロント&リアバンパーはGT専用デザインで、フロントの左右にはバー形状のLEDランプがビルトイン。リアはディフューザー部をシルバー塗装して2トーン化し、レーシーな雰囲気を演出する。ボディサイドのプロテクターは黒からボディ同色へ。ルーフスポイラーはR.S.と同じ形状の大型タイプだ。

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05.ブラックを基調としたインテリア。

06.ヘッドレストにGTの刻印。シートには専用デザインが施される。

07.パドルシフト付きのステアリング。スポーツドライビングを積極的に楽しもう。

08.タイヤサイズなど足まわりの仕様は、ルーテシアR.S.の「シャシースポール」に準じている。

 インテリアの意匠変更はさらに大胆だ。シートはルノー・スポール製のR.S.モデルをベースに、シート表皮のテクスチャを専用デザインに変更したもの。ヘッドレストにはGTの専用ロゴが刻印される。ステアリングは前述のようにパドルシフト付きのレザータイプで、スポーク下部にはGTのオーナメントが。

 これらの装備面だけでなく、遮音材の配置を変更し、ノーマルモデルではほぼ完全にシャットアウトされている排気タービンの音を意図的に室内に導くなど、スポーツ心をくすぐる感性面の演出も盛り込まれている。ルノー・スポールのエンジニアたちによって格別のシャシーチューンや雰囲気が与えられたルーテシアGTの価格は税込で259万円。絶対パワーではなく、コンパクトスポーツとしての“味”を求める通なカスタマーには、このうえなく魅力的なモデルとなりそうだ。

掲載情報は2014年7月時点のものです。

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※写真には一部欧州仕様を含みます。

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