Renault Passions

Flower of this month

R's Originality #028,

今月のお花

アゲラタム/フジバカマ

origin of birth= Mexico, Peru / China

 メキシコ・ペルー原産のアゲラタムは、明治中期に日本に輸入されました。原産地では茎が木のように堅い宿根草ですが、寒さに弱く冬に枯れてしまうので、日本では一年草として育てられます。花色は、今回使用した青紫のほか赤紫やピンク、白があり、綿毛のような小さい花びらがボール状に密集しています。5月頃から咲きはじめ、10月の霜が降りる頃まで絶えまなく咲き続けます。

 ちなみに、聞き慣れない語感の名前はギリシア語に由来します。否定を表す「ア」と年をとるという意味の「ゲラス」、この2語の組み合わせと鮮やかな花色の保ちが良いという特徴から、「老いを知らない」や「古くならない」という意味を持つ花になり、アゲラタムという名が付きました。

 日本古来より愛されてきたフジバカマは、秋の七草のひとつに数えられます。秋の七草はすべてが日本原産の花と思われがちですが、実はフジバカマだけが唯一の中国原産。奈良時代に渡来し、「日本書紀」や「万葉集」など、様々な古典文学にも登場します。

 つぼみは濃い赤紫。花が開くと薄ピンクになる種が一般的ですが、稀に完全な白花種も出回ります。茎の先に細かい花を房状に咲かせ、花をつける頃には大人の背丈くらいになるので、成長が楽しみです。乾燥させた葉が芳香することから香草としての一面もあります。まだまだ暑さの厳しい季節が続きますが、季節を少し先取りして秋の花をお部屋に飾ってみてください。

川口昌亮

PROFILE

川口昌亮 Masaaki Kawaguchi
1974年、兵庫県神戸市生まれ。2000年、HERBE DE CAMPAGNEの加藤正治氏、田中千明氏に師事。2005年から2年間のフランスで修業後、2008年にwork shop point neuf(.9)を設立。広告や雑誌、店舗ディレクション等で活躍中のフラワーディレクター。
http://www.p-neuf.com

掲載情報は2014年9月時点のものです。

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