Renault Passions

THE POINT OF VIEW

R's Originality #034,

ニュル量産FF車世界最速※の座を奪還した「トロフィーR」。ルノーが “速さ”にこだわり続ける理由とは。

ニュルブルクリンク北コースLAP 7分54秒36。
スーパースポーツカー並みの驚異的なタイムを叩き出したメガーヌR.S.トロフィーRは
れっきとした市販車。なぜルノーは最速にこだわり続けるのか。

 ルノーファンの皆さん、新年明けましておめでとうございます! 昨年、ルノーは「#UNDER8」というチャレンジを行いました。世界でも最高に過酷なコースとして知られるサーキット、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムを7分台に縮め、量産FF車モデル世界最速の座を奪還しようというトライでした。6月、エンジン出力を強化し、シャーシも大幅に改良した新型「メガーヌR.S. トロフィーR」で、7分54秒36をマーク。ふたたび同カテゴリーで世界のトップ(2014年6月現在)に返り咲くことができました。
 なぜルノーが市販モデルでカテゴリー最速であることにこだわり続けるのか。ファミリーカーに速さは不要なのではないかという見方もあります。が、私たちはそうは考えません。なぜなら、技術のブレイクスルーは、極限までパフォーマンスを追求するというチャレンジの中からこそ生まれると確信しているからです。
 #UNDER8のトロフィーRは、ベースモデルは過去のレコードホルダーであったトロフィーと同じ、3代目メガーヌをベースに作られています。それゆえ、エンジンパワーや車体構造など根本部分を大きく変えることはできません。実際、エンジンの出力は265馬力から273馬力(欧州での計測値)へと、わずか8馬力の向上です。

02.フロントのナンバープレート下部にはレッドのアクセントと“TROPHY”のロゴがデザインされている。 03.カーボンエンド付のチタンマフラーは世界中のレーシングシーンで厚い支持を集めるアクラポヴィッチ製。

02.フロントのナンバープレート下部にはレッドのアクセントと“TROPHY”のロゴがデザインされている。

03.カーボンエンド付のチタンマフラーは世界中のレーシングシーンで厚い支持を集めるアクラポヴィッチ製。

 それでなぜ、タイムを10秒以上も縮めることができたのか。まずはタイヤ。ミシュランの「パイロットスポーツ カップ2」というハイグリップタイプを装着しました。スーパースポーツ以外で採用したのはメガーヌだけです。が、ハイグリップタイヤの能力を発揮させるには、シャシーチューニングが欠かせません。スプリングをスチール製ではなく、軽量なコンポジット製に、ショックアブゾーバーをオーリンズの高応答タイプに変更しました。
 エンジンについても、実は緻密なセッティング変更を行いました。部品の変更やシリンダー内の燃焼改善などによって、高回転領域のトルクバンドを広げたのです。その結果、ピーク出力に至るまでのパワーカーブが良くなり、ピークより手前の5,500rpmでのパワーは旧型に比べて8馬力アップしました。この変更によって、これまで3速に落とさなければならなかったコーナーを4速で回れるようになったのです。ニュルブルクリンクには小さなものまで含めると172箇所のコーナーがあります。ドライバビリティの改善によって、シフトチェンジで発生するわずかなタイムロスを減らす。その積み重ねがラップタイム短縮につながるわけです。

04.レーシーなインプレッションを引き出す真紅のサイドライン。エクステリアは逞しさと美しさに満ちている。 05.サイドモールの内側にも“TROPHY”のロゴを。ディテールのデザインもルノー・スポールの真骨頂だ。 06.モータースポーツファンの心をくすぐる6速マニュアルトランスミッション。トロフィーシリーズ全てに共通。

04.レーシーなインプレッションを引き出す真紅のサイドライン。エクステリアは逞しさと美しさに満ちている。

05.サイドモールの内側にも“TROPHY”のロゴを。ディテールのデザインもルノー・スポールの真骨頂だ。

06.モータースポーツファンの心をくすぐる6速マニュアルトランスミッション。トロフィーシリーズ全てに共通。

 エンジンパワーを思いっきり上げれば直線でタイムを稼ぐことができ、ラップタイムは大きく縮まりますが、それはルノーらしい挑戦ではありません。潜在能力を100%生かすという状況に、どうすれば近づけるのか。その困難なチャレンジを実現させることが、市販モデルをよりよくすることにつながる-これがルノー・スポールのフィロソフィーなのです。
 日本でもまもなく、トロフィーR、トロフィーS、トロフィーの3モデルが台数限定で発売されます。これらはいずれも“不可能を可能にする”というルノー・スポールの挑戦と実現から得られたノウハウが一杯に詰まったモデルです。その技術は将来的にはごく普通のクルマにも展開されていくことになるのですが、メガーヌR.S.の3モデルは、その最先端にいち早く触れる喜びを感じていただける最高のクルマに仕上がっていると自負しています。
ぜひ一度、そのドライブフィールを生でご体感ください!

07.ビビッドながら深みのあるジョン シリウス Mカラーが映えるメガーヌR.S. トロフィーS。

07.ビビッドながら深みのあるジョン シリウス Mカラーが映えるメガーヌR.S. トロフィーS。

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※掲載情報は2015年1月時点のものです。

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