Renault Passions

WHAT'S NEW

R's Originality #036,

Words=Koichiro Imoto
排気量だけでなく気筒数も削減するという最新のユーロトレンドを反映した0.9L3気筒ターボエンジンと5速MT。ZENの装備にINTENSの外観を組み合わせた魅力たっぷりの仕様。フランス流に小粋に乗りこなしたい。

 カカオ生地に洋酒や生クリーム、フレーバーを練り込んで作られるヨーロッパ発祥の高級チョコレート、ガナッシュの名を冠した「ルーテシア ガナッシュ」。バレンタインデーを控えた1月20日に登場した魅惑の限定モデルは、チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ 2015」でもお披露目されたのだった。
 ルノーは「サイクル・オブ・ライフ」というブランド戦略を掲げているが、それは人生を恋、冒険、家族、仕事、遊び、英智の6つのステージに分け、それぞれのシーンにおいて人生の友となるクルマづくりをするというものだ。ルーテシアはその最初、すなわち恋に堕ちる男女をイメージして開発された。恋愛の甘さとほろ苦さはルーテシア ガナッシュのテーマ「LOVE」と重なる。

02.恋人たちを魅了する、パッククルールマロンの上質でエレガントなインテリア。

 充実した装備のインテンスグレードをベースに作られたルーテシア ガナッシュの特徴は、なんといっても落ち着きと品格を帯びたブラウンを主調色としたカラーコーディネーション。エクステリアカラーは「マロン アルダン M(情熱の茶色)」。ブラウンは落ち着きと気品を帯びた色である半面、地味な印象を与えがちだが、ルノーは光沢感の表現に長けた塗装を用いることで、ハイライトとシャドウが強調されるヴィヴィッドなブラウンを生み出した。色合いも深く、生クリームを含んだガナッシュを連想させる。
 アルミホイールにはスポーク部分にイヴォワール(象牙)塗装を施したものをセレクト。ボディカラーと差し色の対比が、ちょうどガナッシュにホワイトチョコレートで装飾を施したようなイメージを与える。なお、インテリアカラーは、シートやドアトリム、ダッシュボードに広くブラウンを配したもの。まさにクルマ全体がガナッシュというイメージを醸成している。

03.センタークラスター、エアコンベント、スピーカーグリルにはシルバーのアクセント。 04.ジップシートクロスにはロザンジュをモチーフにしたデザインが施されている。 05.ステアリングホイールにもロザンジュモチーフのデザインが。キャプチャーのアクティブな性格を伝えてくれる。

03.特別装備されるパイオニアの最新の高性能ナビは、ルーテシアのインパネに収まる専用設計。

04.ノワール / マロンのファブリックシート。カラーリングだけでなくテクスチャにも注目してほしい。

05.イヴォワールの17インチアロイホイール。マロン アルダン Mと程よくマッチする色合い。

 恋人にチョコレートを贈るバレンタインデーの習慣は日本発祥のものだ。キリスト教文化圏であるフランスでは、サン・ヴァランタン(Saint Valentin)は教会の聖日のひとつだが、恋人のための日として定着しているのは日本と同じ。プレゼントの主流は花束だ。
 では、フランスではチョコレートを贈ることはないのか。答えはノンだ。フランスは日本の文化、習俗をポジティブに受け取ることが多く、日本同様にチョコレートを恋人にプレゼントするケースも増えてきているという。チョコレートをモチーフとしたルーテシア ガナッシュに花束を乗せて恋人を迎えに行き、二人でドライブと洒落込むのも、日仏文化のミックスというイメージで実にコンセプチュアルだ。
 もっとも、ルーテシア ガナッシュはバレンタインデーばかりを狙って作られたわけではない。ルーテシアをはじめ、近年のルノー車の特徴であるカラーコーディネーションの楽しみを日本の皆さんに伝えたいという思いがあり、そのモデルケースという意味合いを込めてルノー・ジャポンが企画している。ブラウンの車体色は日本では少数派だが、フランスではルノーをはじめ、昔から伝統的に使ってきたものだ。フランスの街の多くは石造りや漆喰の風合いをそのまま生かした景観を持っており、ブラウンが実によく調和する。ヒストリックカーを見ても、ルノー4CVをはじめ、ブラウンを上手く使ったものが多くみられる。
 現代においてフランスの伝統カラーを表現したルーテシア ガナッシュは限定100台販売。しかも、最新の高性能ナビを特別装備しておきながら、メーカー希望小売価格は2,448,000円(消費税込)とインテンスと同額となる。フランスのアトモスフェールをぜひ感じ取っていただきたい。

※ 掲載情報は2015年2月時点のものです。

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