Renault Passions

A Memorable Drive クルマでお出かけした家族の思い出をめぐる。

R's Originality #036,

Words=Shota Kato
Photos=Etsuko Murakami

 ルノーファンやフランス好きならば、ピエール・エルメ・パリという名前をご存知だろう。ピエール・エルメ・パリは、フランス発の高級パティスリー。エスプリ溢れる優美なスイーツはまさに芸術そのものであり、「味覚・感性・歓喜の世界」をコンセプトに、日本でも至福と感動のひとときを提供してきた。
 そんなスイーツ界のメゾンブランドは、同じフランスをルーツに持つルノーと深く関わっている。その取り組みの一例として紹介したいのが、ルノー・ジャポンとのコラボレーションから生まれた、世界に一台だけのデリバリーカングーだ。  最大の特徴はバックドアにあしらわれたデザイン。カラフルなタイル調のデザインは、最新のオープン店舗である松屋銀座店と渋谷ヒカリエ ShinQs店の内装がモチーフとなっている。純白のブラン ミネラルのエクステリアカラーとも好相性だ。ちなみにピエール・エルメ・パリのオリジナルデリバリーカングーは2代目となるが、初代は青山店の内壁カラーであるピスタチオグリーンをバックドアのデザインに採用している。ピエール・エルメ・パリを知っている人ならば、ひと目で店舗の内装をイメージできるだろう。
 では、デリバリーカングーが稼働するのはどんなシーンだろうか。そのケースは2つあるという。ひとつはウェブサイトからアニバーサリーケーキの注文があった場合。誕生日や各種記念日のお祝いとして、指定の日時と場所に特製ケーキをお届けしている。もうひとつはパーティーやケータリングのシーン。フラットシートにすると、ケーキの保冷ボックスやケータリング道具をいろいろと積み込むことができる。お祝いの席に特別な車で直接商品を届けることで、ブランドの付加価値まで理解してもらいたい。その想いにルノー・ジャポンが共感し、日本独自の取り組みとして、デリバリーカングーを制作することになったのだった。

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01.デリバリーカングーのバックショット。
タイル調のデザインは最新店舗の内装をモチーフにしたもの。

02.カーナビも赤で統一。カングーのロゴとルノーの
エンブレムとしてお馴染みのロザンジュを刻印。

 ところで、デリバリーカングーのドライバーを担当するのは社内で一人だけだという。それは外商部部長の石井さんだ。そんなステアリングを唯一握る石井さんに、デリバリーカングーとのエピソードを聞いてみた。
 「ボディの両サイドにピエール・エルメ・パリのロゴが入っているので、通行人の方の口元が『ピエール・エルメ・パリ』と言っているように見えるのがわかるんです(笑)。フランス大使館のようなフランス関連の場所に納品に行ったときには、『車もフランス産にこだわるいいブランドですね』とお褒めの言葉をいただきました。特別な車でおめでたい場所に駆けつけるようになって思いますが、お祝いの席には、シャープなスーパーカーよりも温かみのあるデザインのカングーがよく似合いますね」。
 ビジネスとして大々的にスイーツが売れるのは望ましいことではあるが、ピエール・エルメ・パリとしてはラグジュアリーなブランドとして高級菓子を販売していくにあたり、ブランディングを大切にしているという。コラボレーションに取り組むのもその理由のひとつだ。

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03.CABANAのシートカバー。深みのある赤は
白いボディと美しいコントラストを織り成す。

04.赤いドアミラーカバー。両サイドにはピエール・
エルメ・パリのブランドロゴをデカールに。

 「パティスリーとして美味しいという体験を提供することはもちろんですが、ピエール・エルメ・パリは、お菓子を通して喜びや驚きを体験してもらいたいと思っているんです。ルノーも体験して喜んでもらうことを大切にしていると、コラボレーションの中で感じています。ブランドの理念に共感できないと継続的なコラボレーションはできませんし、パートナーとして協力し合うことによって、新しい何かを生み出していきたいですね。それがコラボレーションの醍醐味だと思います」。

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05.カラフルなルックスとバラエティ豊かな
フレーバーのマカロンは、ピエール・エルメ・パリの定番商品。

06.ピエール・エルメ・パリの日本初の路面店に
あたる青山店。洗練されたラグジュアリー空間が広がる。

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※掲載情報は2015年2月時点のものです。

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