Renault Passions

今月のお花

R's Originality #037,

Photo=Satoshi Kuronuma

今月のお花

Origin of birth = Himalayas

 桜は、日本では固有種・交配種を含め600以上の品種が確認されています。江戸末期に出現した染井吉野(ソメイヨシノ)は、明治以降急速に各地に広まり、桜と聞くとその花姿を思い浮かべる方が多いかと思います。実際に日本で咲く桜の8割は染井吉野なのです。
 今回は切り枝として流通の多い啓扇桜(ケイオウザクラ)と東海桜(トウカイザクラ)の2種類を使用しました。
 啓扇桜は薄紅色をしたボリュームのある花弁が綺麗に咲き揃い、春の明るい華やかさを演出します。枝ぶりがスプレー状になるのでアレンジしやすいです。勢いよく成長し枝の伸びがよく、枝を切り込んでも弱らないため、切り枝に適しています。
 東海桜は小さな枝にも沢山の花を付けるのが特徴です。啓扇桜が全国的に栽培される過程で誕生した品種のため、その枝代わり品種ともいわれており、複数の系統があります。
 ところで、染井吉野は3月末頃に花を咲かせ始めますが、切り枝桜は、1月末頃から花を咲かせた状態での出荷が始まります。切り枝桜の花芽は、年末頃に眠りから覚めていきます。この段階で花芽の付いた枝を切り18℃位の温室に入れると、春が来たと勘違いして、つぼみが開いていくのです。そのため街中で桜が咲き出すよりも早く、ショップやウエディングの装花として立ち並びます。切り枝を長く楽しむためには、床の間や玄関など、直射日光と風の当たらない涼しいところに置くのがポイント。桜の花びらは薄く乾燥に弱いので、こまめに霧吹きで水をかけてあげましょう。

川口昌亮

PROFILE

川口昌亮 Masaaki Kawaguchi
1974年神戸生まれ。2005年 HERBE DE CAMPAGNE 加藤正治氏・田中千明氏に師事。
2005年渡仏。shop window 装飾や個展を開催する。帰国後、2008年 workshop point neuf(.9)設立。
→ http://www.p-neuf.com

※掲載情報は2015年3月時点のものです。

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