Renault Passions

THE POINT OF VIEW 01. 2009年撮影のフォーミュラカーを筆頭に、当時のルノー・スポールファミリーが一同に会した壮観な一枚。

R's Originality #038,

Words=Koichiro Imoto
02.ルノー・ジャポンが日本に発足した2000年当時にデビューした、3リットルV6エンジンをリアに搭載したルーテシア ルノー・スポールV6。

アルピーヌ時代から続くルノー・スポールのスポーツカー作りの系譜。
そのエスプリの根幹を成すのは、エンジニアとテストドライバーが
一体となったシャシーチューン。市街地を走るだけでも何かが違う、
そのクルマづくりをブレンが語る。

 皆さんボンジュール! 寒かった冬も終わりを告げ、クルマから見える春の風景も日に日に明るさを増しています。
 日本の自動車市場にフランスの香りをお届けすべく、ルノー・ジャポンが発足したのは2000年。3リットルV6エンジンをリアに載せた「ルーテシア ルノー・スポールV6」がデビューを果たした頃でした。思い返せば、ルノー・スポールの存在が少しずつ知られはじめたのも、その頃だったなと、懐かしく思い出されます。
 今回皆さんにお話したいのは、そのルノー・スポールの歴史とエスプリについてです。現在、チェアマンのパトリス・ラティ氏が率いるルノー・スポールが設立されたのは39年前の1976年、それ以前からラリーをはじめとするモータースポーツ活動で協力関係にあったアルピーヌをルノーに組み入れる形でのスタートでした。
 ノルマンディーの海沿い、ディエップのファクトリーは、アルピーヌ時代からそこにあり続けたものです。グローバル化が進んでいる今日、クルマの生産国も多様化し、R.S.モデルも例外ではありませんが、古き良きディエップは今も現役で生産を続けています。

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03.ルノー・スポールの最新レーシングマシン「RENAULT SPORT R.S.01」
洗練されたエクステリアのデザインは、日本人デザイナーの清水暁生氏によるものだ。

04.1980年に誕生したサンク・ターボ。970kgと軽量な車重、
パワーウェイトレシオは5.98kg/馬力と、今日でも高性能車として通用するスペックだ。

 77年のF1参戦、そして優勝など、モータースポーツで華々しい成果を挙げる一方で、「5(サンク)ターボ」など市販モデルもリリースしていました。そのルノー・スポールがR.S.をブランド化したのは2000年。「RENAULT SPORT」というバッジを統一して付けるようになり、同時にそれまでよりも幅広く、大小いろいろなルノーのクルマをベースとしたエボリューションモデルを幅広くラインナップするようになりました。
 公道を走れるスポーツモデルの作り方についてのコンセプトは、昔から一貫しています。外見は決して派手ではなく、それでいてクラフトマンシップを余すことなく注ぎ込み、公道で安全に安心してスポーツ性能を楽しめることが、ルノー・スポールのクルマづくりです。
 スポーツモデルと聞いて、多くのカスタマーが最初に興味を持つのはエンジンパワーでしょう。もちろんルノー・スポールのクルマもノーマルに比べて強力なエンジンを搭載しています。が、最大の生命線はシャシー。すなわちタイヤ、サスペンション、緩衝のためのゴム部品からボディ、シートまでが、ひとつのバネのように機能するチューニングをいちばん大切にしています。
 開発においては、テストドライバーとエンジニアが常にペアになって行います。エンジニアも自ら試作車のステアリングを握って、テストドライバーの言っていることが何を意味しているのかということを体感し、意思疎通を密にしていく。そして、パワー、グリップ、剛性がベストバランスとなるよう徹底的に煮詰めるのです。

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05.1979年のF1フランスグランプリにて。
ルノーのF1マシンはターボ搭載車として初優勝を飾った。

06.2014年6月、メガーヌ R.S.トロフィーRとともに
ニュルブルクリンクにおける当時の量産FF車最速ラップを打ち立てた。

 そのルノー・スポール車。国別でみると、フランスの次にたくさん売れているのが、ここ日本。公道制限速度が先進国のなかでも突出して低い日本で、なぜスポーツモデルが売れるのか。私の考えでは、日本の皆さんは良い物を感じ取る能力があり、そのクラフトマンシップを尊重する精神をお持ちだからではないかと思うのです。本当によく出来たスポーツモデルは、タウンスピードで走っていても味わいが違う。ここをわかっていただけるカスタマーが多いからこそ、少量生産のクルマがこれだけ広く受け入れられたのでしょう。
 私たちのチャレンジはこれからも続きます。ルノー・スポールにぜひご注目ください。

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07.鈴鹿サーキットにおけるルノー・スポールの開発テスト。徹底的な検証から
得られるノウハウのすべては市販車にフィードバックされる。

08.日本独自の取り組みとして開催している「R.S. ジャンボリー」。
富士スピードウェイを愛車で走行できるのが魅力だ。

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※掲載情報は2015年4月時点のものです。

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