Renault Passions

THE POINT OF VIEW 01. 2009年撮影のフォーミュラカーを筆頭に、当時のルノー・スポールファミリーが一同に会した壮観な一枚。

R's Originality #039,

Words=Koichiro Imoto
02.ルノー・ジャポンが日本に発足した2000年当時にデビューした、3リットルV6エンジンをリアに搭載したルーテシア ルノー・スポールV6。

 ボンジュール!! 花や若葉の色がどんどん濃くなる初夏シーズンがやってきましたね。春夏秋冬、それぞれに素敵なところがあるものですが、南フランス生まれの私はいろいろな色の花が咲き乱れると、つい心が躍ってしまいます。
 色といえば、日本の皆様から大きな支持をいただいている「カングー」にも、2002年の日本国内市場への投入以来、ずいぶん豊富な色の限定モデルを出してきたことが思い出されます。毎年5月に開催しているファンミーティング「ルノー カングー ジャンボリー」に行くと、過去に販売した、カラフルで特別仕様のカングーがいっぱいやってきていて、本当にお花畑を見ているようです。
 カングーはフランスのモーブージュ工場で生産されています。欧州では商用車という役割も担っているのですが、商用車は標準色だけでなく、ある程度まとまった台数の場合はコーポレートカラーの塗料を作ることもできます。モーブージュ工場にはそういう塗料が200色以上もあって、自在に塗り分けられる塗装行程も整備されています。普通、カラーバリエーションを増やすのは大変なことなのですが、カングーの場合、それが比較的簡単にできるのです。
 そういう経緯もあって、私たちは日本の皆さんに、特別色のカングーを定期的にリリースしてきました。初代カングーの時代にも緑黄色の柑橘類をテーマにした「カングー シトラス」、「カングー シトラス サウンドパック」などを出しましたが、より大胆な色使いをするようになったのは、2009年に日本で販売を開始した先代カングーです。

2009 RENAULT KANGOO COULEUR リアからバンパーまで専用色シトラス グリーンを採用したカングー シトラスに大型スピーカーを搭載した特別モデル。フロントとリアの専用サウンドパックに加え、カングーのイラスト入り専用シートファブリックも装備。

 カラーバリエーションは全12色と、非常に豊富だったのですが、発売翌年の2010年、さらに遊び心を重視した「カングー クルール」を発売しました。ブルー フランス(青)、ベール パリ(緑)、オランジュ プロヴァンス(橙)と3色を取り揃えてみたのですが、これが日本の皆さんから大好評をいただき、各色30台があっという間に売り切れてしまいました。

2010 RENAULT KANGOO COULEUR フランス語で色を意味するクルールシリーズの第1弾。オランジュ プロヴァンスはプロヴァンス地方の暖かな陽射し、ベール パリは新芽の芽吹くパリの街路樹、ブルー フランスはフランスの澄み渡る空や青い海をそれぞれイメージ。

 日本の皆さんが個性的な色をポジティブに受け入れる感覚を持っていることがわかったので、私たちは折に触れてカングーの特別色モデルを定期的に発売するようになりました。2011年はピンクを含めた4色のカングー クルールを発売。日本在住のフランス人建築家、エマニュエル・ムホーさんの手によるカラフルな建築と4色のカングーがよくマッチして、とても良いポスターになりました。意外かもしれませんが、最初に完売したのは一番個性の強いピンク。フランスでもインパクトがあり、本国の工場ではピンクのカングーが30台並んでいるのを見て、従業員が記念写真を撮ったりもしていました。

2011 RENAULT KANGOO COULEUR 第2弾は1色増えて4色展開。そのうちローズはルノーラインアップとしては世界で日本だけの限定カラーとなった。他の3色は1970年代に発売された「ルノー 5(サンク)」の純正色で使われていたものを復刻した。

 2012年にクルールは、60年代に人気だったルノー車のカラーを用いた復刻版としてモーブージュ工場に僅かに残されていたルノー「4」の塗料も使うなどして、レトロなパリの風景を表現。2013年は花と花言葉をテーマに、“誘惑”の紫の花(タンタシオン ヴィオレ)、“癒し”の青い花(カルム ブルー)、そして“勇気”づける黄色い花(クラージュ ジョン)の3色を発表しました。

2012 RENAULT KANGOO COULEUR フレンチレトロをテーマに掲げた第3弾。ベージュ カマルグはルノー 4、ブルー エクスプレスはルノー エクスプレス、ヴェール パステルはルノー 4 CVと、1960年代に人気を誇ったルノー車のボディカラーを復刻。 2013 RENAULT KANGOO COULEUR ひと際鮮やかなカラーリングの第4弾は「毎日に花を」がテーマ。当たり前のように花があるフランスの日常風景になぞらえ、花をイメージした3色のカングーはそれぞれの花言葉に沿ったネーミングに。

 2014年、私たちはクルールから一歩先に進み、色でフランスの景色を表現しようという試みを始めました。これが「カングー ペイザージュ」。最初はシャンパーニュの秋の風景を象徴する緑、黄、青、そして今回のプロヴァンスの明るい橙色。また、昨年は風景だけでなく、フランス人にとってソウルフードとも言うべきコンフィチュール(ジャム)を、濃い青と赤でも表現してみました。「カングー コンフィチュール」は現行カングー初のサンルーフ装着モデルでもありました。

2014 RENAULT KANGOO CONFITURE 「フランスの豊かな朝」をイメージしたカングー コンフィチュール。ラズベリーとカシス、モチーフとなった2つのジャムはフランスのパティスリーショップ、ピエール・エルメ・パリの代表的なフレーバーとのコラボレーション。 2014 RENAULT KANGOO PAYSAGE カングー ペイザージュはフランスの様々な風景の色をボディカラーに採用する、新しいカングーシリーズ。第1弾のモチーフはフランス・シャンパーニュ地方。菜の花の黄色、樹々の緑、空の青は現地の風景を彷彿とさせる。

 これからもルノー・ジャポンは日本の皆さんに、さまざまな色を駆使して、カングーというクルマにフランスの文化、風景を乗せてお届けしたいと思っていますので、楽しみにしていてください。

2015 RENAULT KANGOO PAYSAGE 6月4日(木)発売 オレンジが仲間入り!
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※掲載情報は2015年5月時点のものです。

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