Renault Passions

THE POINT OF VIEW

R's Originality #042,

Words=Tonao Tamura
68回目となるカンヌ国際映画祭2015 フランス映画とルノーが旋風を巻き起こした!? コートダジュール沿岸の都市カンヌで開催される国際映画祭にオフィシャルカーを提供し続けているルノー。2015年度はバルムドールをはじめとする主要な賞をフランス人が獲得、今年は”フレンチタッチ”再発見の年になる!?

01.カンヌ国際映画祭に集うセレブリティたち。写真はショーン・ペンのエスコートでレッドカーペットを歩くシャーリーズ・セロン。

02.優美なレッドカーペット前に立ち並ぶエスパスは2015年カンヌ国際映画祭の公式車両。
柵の後ろでは各国から駆け付けた多数のメディアがセレブリティたちの登場を待機している。

03.印象的なシーンの1つであるレッドカーペット上での写真撮影。ジョエル&イーサン・コーエン兄弟をはじめとする審査員たち。

04.今回のカンヌ国際映画祭で監督デビューを果たしたナタリー・ポートマン。

 フランス政府の主催により1946年から始まったカンヌ国際映画祭。毎年5月に行われるこのイベントは、ベルリン、ヴェネツィアと共に世界三大映画祭と呼ばれ、文字通り世界中の映画関係者やセレブリティが一堂に会します。
 この世界でもっとも華やかなカンヌ映画祭のオフィシャルパートナーとして、ルノーはトップクラスの映画監督や俳優、プロデューサー等を送迎する車両を提供してきました。32回目となる今年はエスパス※をはじめとしたルノー車200台を提供。映画祭で最も印象的な、セレブリティたちがルノー車からレッドカーペットに踏み出すシーンは、もはやお馴染みの光景となっています。
 カンヌと今号のRENAULT PRESSE表紙のドーヴィル以外に、リオン、カブールなどの国際映画祭にも協賛してきたルノー。映画との関わりは1世紀以上前に遡ります。かつてフランスには、ビデオカメラを発明したリュミエール兄弟という映画発明家がいました。彼らのスタジオがパリ郊外のブローニュ ビヤンクールという都市にありましたが、ここはルノーの工場が当時あった場所なのです。その縁から、彼らの第1作となる映画に使われた車がルノーでした。つまり、映画創成期に映された初めての車がルノーと言われているんですね。
 68回目を迎えた今年の“カンヌ”は驚きに満ちていました。コンペティション部門の最高賞であるパルムドールや男優賞、女優賞など、主要な賞を獲得したのは多数のフランス作品とフランス人でした。日本にいる私にとってもうれしいニュース! 現地でも「フランス旋風」などと大いに盛り上がったそうです。  フランス開催の映画祭なのに、フランス作品よりも他国の作品の方が注目される傾向にある。これまでのカンヌではそれがお決まりでした。フランス映画というのは少し難しんですね。過去の多くの作品は、観終わった後に頭の中でディベートしないと作品の意図が理解できません。そこが特徴でもありますが、実を言えば、リラックスしたくて映画を観る私にしてもフランス映画はちょっと苦手なのです。ユーモアたっぷりの作品もありますが、こちらは他国の言語に翻訳すると笑いのポイントが伝わりません。

※日本未導入

05.ドウツェン・クロースをはじめ、ゲストのトップモデルたちが魅せる艶やかなドレススタイルもお見事。 06.大胆にカットされたシルバーのVネックドレスで美の饗宴に参加したナオミ・ワッツ。 07.フランス人女優のフレデリック・ベルはシースルーのセクシードレスを纏い、レッドカーペットに登場。

05.ドウツェン・クロースをはじめ、ゲストのトップモデルたちが魅せる艶やかなドレススタイルもお見事。

06.大胆にカットされたシルバーのVネックドレスで美の饗宴に参加したナオミ・ワッツ。

07.フランス人女優のフレデリック・ベルはシースルーのセクシードレスを纏い、レッドカーペットに登場。

 なぜフランス映画が世界で注目されにくいのか? 映画への投資減少という現実的な側面もありますが、それ以上に、フランス人はフランス国内でヒットすれば満足してしまうところがあるのです。映画に限らず音楽も、あるいは工業製品も、海外の人が知らない優れたものが多い。それらを埋もれたままにするのは惜しい。個人的にはフランス人の古い考え方を壊したいと思っています。
 少し話は逸れますが、先のページで紹介した限定車、ルノー キャプチャー カンヌにフランス製オーディオのFOCALのスピーカーを選んだのも、フランス製品を広めたい思いがあるからです。
 そうした凝り固まったフレンチ気質も、最近は少しずつ変わってきました。たとえば『最強のふたり』(原題『Intouchables』)のフランス映画は、2012年に日本で公開されヒットしたので、ご存知の方も多いでしょう。体が不自由な富豪と、その介護を引き受けた貧しい若者との交流を時にコミカルに描いたこの作品は、世界中が抱える現代的な問題をリアルに扱った点で高い評価を受けました。その一方で、町並みや生活感といった部分はフランス以外の何物でない個性、私たちも戦略上大切にしている“フレンチタッチ”を漂わせています。私も大好きな1本です。
 大事なのは “グローバルであること”。この時代において、世界を見据えないものづくりは誰も振り返ってくれません。映画もクルマも同じです。ただし、その国らしさ、私たちならフレンチタッチを失ってはいけない。グローバルを意識するといっても個性がなければ、やはり誰にも好まれない。
 ルノーは日本向けに右ハンドル車をつくります。ただし、ハンドルの位置以外はフランスそのままです。理由は、クルマにフランスの匂いや色を感じてほしいから。フランス車と言えばルノー。それが私たちの強い願いです。
 フランス映画が再発見された今回のカンヌで、フランスの将来がより頼もしくなりました。そのタイミングでルノー キャプチャー カンヌを発表できるのも何かの縁でしょう。今年はフレンチタッチに満ちたハッピーな1年になりそうです。

08.ラグジュアリーなミニバンとして注目を集める新型エスパス。深いパープルのボディカラーが高級感を引き立てている。 09.エスパスとともに、小型EV車の「トゥイジー」も公式車両として大活躍。

08.ラグジュアリーなミニバンとして注目を集める新型エスパス。深いパープルのボディカラーが高級感を引き立てている。

09.エスパスとともに、小型EV車の「トゥイジー」も公式車両として大活躍。

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※掲載情報は2015年7月時点のものです。

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