Renault Passions

What's New 01.フォトセッションに応じるマックス・フェルスタッペン。レース前日にもかかわらず発表会に駆けつけてくれた。

R's Originality #046,

Words=Tatuya Otani
Photos=Etsuko Murakami
F1ドライバーを納得させる進化 フェルスタッペンが新型ルーテシアR.S.をテスト

 2015年9月22日、シルバーウイークも終わりに差し掛かった頃、『富士スピードウェイ』を舞台に、ルノー・スポールが送り出す2台のニューモデルの発表が行われた。ルノーのモータースポーツへ挑戦する歴史とそのスピリットに深く刻まれる「トロフィー」の名を冠した最高峰のパフォーマンスモデル「ルーテシアR.S.トロフィー」と、2.0Lターボ273馬力、洗練されたフォルムにハイパフォーマンスを秘め、日常での快適性を両立しながらスポーティなドライビング・フィールを際立たせた究極の5シーター、『メガーヌR.S. CUP-S』。イベントにあわせてF1史上最年少である17歳でドライバーとしてデビューしたマックス・フェルスタッペン選手が来場し、彼のドライブによる「ルーテシア R.S. トロフィー」のビデオ撮影も行われたのだった。
 富士スピードウェイのピットレーンから走り出したときの落ち着いた様子を見れば、マックス・フェルスタッペンがただのティーンエイジャーでないことはすぐにわかった。たいていの若手ドライバーであれば発進と同時にフルスロットルにして加速していっただろう。ところが、マックスは最初にクルマを労るようにゆっくりと発進させると、ある程度スピードが乗ったところでルーテシアR.S.トロフィーのスロットルを全開にしたのである。これはむしろベテランドライバーに近い操作。それを、まだ運転免許さえ持っていない17歳のドライバーがやってみせたのだから、その場に居合わせた誰もが驚いたのは当然のことだった。
 初めてのコースを1〜2周走っただけで、しかも富士スピードウェイという難コースを驚異的なペースで走らせたマックス。どのようなカテゴリーであっても、自動車という乗り物をどうしたら早く走らせることが出来るのかをわかっている。
 マックスほど並外れたドライバーもかつていなかったことだろう。幼い頃からレーシングカートで数々のタイトルを獲得した彼は、16歳でF3にステップアップしてシリーズ3位を獲得。そして今年、史上最年少の17歳でF1参戦を果たし、日本GPまでの14戦で6回入賞した結果、並みいるベテランドライバーに混じってチャンピオン争いの12番手につけている。つまり“まだ17歳の少年”が、世界で12番目に速いドライバーとして世界中で認められているのだ。*

* 2015年9月27日時点

02.ルーテシアR.S.トロフィーとメガーヌR.S. CUP-S。ルノー・スポールのレーシングスピリットが凝縮されている。

02.ルーテシアR.S.トロフィーとメガーヌR.S. CUP-S。ルノー・スポールのレーシングスピリットが凝縮されている。

 そのマックスが、ルーテシアR.S.トロフィーに試乗したのはF1日本GPの直前のこと。経験豊富なドライバーが乗る「メガーヌR.S. 」を易々と引き離してピットレーンに戻ってくると、ルーテシアR.S.トロフィーの印象をこんなふうに語り始めたのである。「とても楽しかったよ。ブレーキは素晴らしいし、パドルシフトの動作も完璧。どちらもクルマの反応を見極めるうえでは大切なポイントだけれど、ルーテシアR.S.トロフィーはとてもスポーティに仕上がっているね」
 エンジン・パワーやハンドリングからではなく、まずブレーキとシフトから話し始めるとは、さすがF1ドライバーとしか言いようがない。「量産車のなかにはフロントがしっかり反応してくれないクルマが少なくないけれど、このクルマは違う。だから思いどおりに操れるんだけれど、それでいながら乗り心地は快適。これは一般道を走るうえでとても大切なポイントだと思うよ」 。まさか17歳のレーシングドライバーが乗り心地について語るとは。しかし、彼の言葉はことごとく当を得ているとしか言いようがなかった。
「ルーテシアR.S.シャシーカップにも乗ったことがあるよ。でも、ニューモデルはいろいろな部分で進化しているね。まず、ルックスがいい。インテリアも美しいし、ドライビング・パフォーマンスはより正確になった。シフトはよりスムーズだし、ブレーキも差は小さいけれどよくなっている。いろいろなところが少しずつ改良されたようだね。僕自身は、よりスポーティな走りが楽しめるのに乗り心地がいいルーテシアR.S.トロフィーのほうが好みかな」。
 日本GP後に18歳の誕生日を迎えたマックスは、ベルギーで運転免許を取得する予定だという。「実は、これと同じクルマがもう自宅にあるんだ。早く免許をとって、このクルマでドライブに出掛けたいね。そのときはまず、いま住んでいるベルギーのハッセルトという街を走ると思うよ。このクルマで世界のどこにでも行けるとしたら、いっそのこと世界中を巡りたいな。市街地、カントリーロード、どんな道を走っても、ルーテシア R.S. トロフィーだったら楽しいだろうね。スタート地点は、とりあえず日本。それからどこに行くかはそのときに考えることにするよ」

03&5. 富士スピードウェイを疾走するルーテシアR.S.トロフィー。マックスは難コースを驚異的なペースで走らせた。

04.サーキット走行を終え、ピットレーンに戻ってくるルーテシアR.S.トロフィーとメガーヌ R.S.。

ルーテシアR.S.トロフィーは11/12(木)発売、329万5,000円(メーカー希望小売価格、消費税込)。メガーヌ R.S. CUP-Sは10/30(金)発売、456万円(メーカー希望小売価格、消費税込)、限定60台となる。お近くのルノー・ディーラーにて、その魅力に触れていただきたい。

マックス・フェルスタッペン 1997年、ベルギー・ハッセルト生まれのオランダのレーシングドライバー。レーシングドライバーの家系に生まれ、F1史上最年少である17歳にデビューを飾る。
ルノー・スポール ニューモデル発表会 番外編レポートマックス・フェルスタッペンの勇姿をこの目に。 老若男女幅広いファンが F1ドライバーと交流するひととき。

※掲載情報は2015年11月時点のものです。

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