Renault Passions

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RENAULT KANGOO × TAKASHI KUMAGAI

Trendy & Cultural #007,

Photos:Shinya Keita

フランスにしかできない「芸術」の魅力

ヨーロッパ&アメリカを始めとし、世界のミュージックラバーのココロを熱くさせる伝説のクラブ『fabric』(ファブリック)。
その創設者であり、音楽からファンションまで各界の尊敬を集める名プロデューサーである、キース・ライリーさんは、子どものころから日本とフランスのカルチャーをこよなく愛してきた。 さらには自他ともに認める長年のルノーファンでもある。
そんなキースさんに、音楽、フランスそしてルノー・ブランドに対する偏愛ぶり(!?)をインタビュー!

キース・ライリー

キースさんには、2012年9月のRENAULT SPORT WORKS Encore Fair来場者へのプレゼントとして、コンピレーションCDを3枚セレクトしていただきました。今回のこの3タイトルを選んだ理由やテーマがあったら教えてください。

特定のテーマというのはあえて決めていませんが(笑)、どれもドライブの車中で聴くには最高のチューンばかりです。まず『fabric 33』は、ロンドン出身のテクノ&ハウスDJ、ラルフ・ローソンをフィーチャーしています。彼特有の図太いアシッドベースやうねるような盛り上がりを感じさせる音の抑揚は感動的です。そこに時折加わる柔らかなベースラインはとても美しく、目をつぶるとエモーショナルな情景が浮かび上がってきそうなほどです。ラルフ以外にも、ジョン・テハーダ、マーク・ロンボイ、ジュスタス・コンケなど、エレクトロ界の重鎮がリミックスするライブサウンドは、耳にするだけでダンスフロアに繰り出したくなるほど、アドレナリン全開のミュージックに仕上がっています。
続く『fabric 35』では、ファット・ボーイ・スリムなども手がけるレコードプロデューサーのユアン・ピアソンが、いい意味で“予測不可能”なリミックスのマジック(=魔法)を楽しませてくれます。感動的なアリル・ブッカの「Berghain」や、コンラッド・ブラックが奏でる「Honeymoon's Over」など、このアルバムもまた、気の抜けないチューンの連続になっています。
そして最後の一枚には、アレックス・オマー・スミスをフィーチャーした『fabric 45』をセレクトしました。彼を選んだ理由は、現代のDJは単に音楽をリミックスするだけでなく、オリジナルの素晴らしい音楽を作るミュージシャンでもあるということをみなさんに知っていただきたかったからです。ぜひともオマーが奏でる唯一無二の音楽の世界を堪能してください。テクノあり、ハウスありですが、文字通り「芸術的な一枚」といえるアルバムです。

キース・ライリー キース・ライリー
  • キース・ライリー
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キースさんは、自他ともに認める大のフランス好きと聞いていますが、その理由を教えてください。

わたし自身はイギリス出身ですが、海を渡った向こうにあるフランスという国を愛してやみません。それは、ファッション、音楽、クルマなどあらゆるモノに共通して、常にスタイリッシュで、筋の一本通った哲学がカルチャーとして存在し、そこから理性では抑えがたい欲求や感情、こだわりが伝わってくるからです。
アート、デザイン、哲学、建築、ロマンスなど、わたしにとって重要な要素のすべてを体現しているフランスという国は、これだけの際立ったカルチャー、揺るぎない自信とエレガントさ(といってもそれは巧妙に隠されていますが)で、わたしを魅了します。これは、他の国がどれだけ必死にマネしようとしても到底足元にもおよばない、言わばフランスにしかできない“芸術”の根幹なのです。
ですから、音楽だけでなく、アーティストとしてインスタレーション制作や、アート系マガジンの編集も活動の一環とするわたしの感性や創造活動の原点なのです。

キース・ライリー
  • キース・ライリー
  • キース・ライリー
  • キース・ライリー

そしてルノーもまたそのフランスで生まれたブランドですが、キースさんはルノーの長年のファンであるとも聞いています。

そのとおりです。ルノーもまた、一見するとなんの努力もしてなさそうなクールさで(笑)、スタイリッシュなイメージを成し遂げてしまうブランドだとわたしは思っています。クルマを運転し始めた若いころ、『ルノー5ターボ』に乗っていました。このクルマは、私にとっていつでも特別なクルマです。最初のクルマですからね。『25』に乗っていた時期もありますが、どちらもとても素晴らしいクルマでした。
そして、いまだに所有したことはありませんが、“恋に落ちたモデル”といえば、『エスパス』と『フロリーデ コンバーチブル』のふたつ。『フロリーデ』は一生に一度は乗りたいクルマですね。そして『エスパス』! このクルマは自動車史にちょっとしたカルチャー革命を起こしたといっても過言ではないくらいのインパクトをもっていました。当時は、ヨーロッパで初めての“ミニバン”で、わたしたちのカーライフに新たな楽しみと可能性を吹き込んだ一台だと思います。

  • キース・ライリー
    1984年にローンチされた初代ルノー エスパス
  • キース・ライリー
    まるで電車のボックスシートのような対面式シート

フランス国内をドライブするとしたら、キースさんがオススメする場所は?

フランス国内をくまなくドライブしようと思ったら、それこそ数年の歳月が簡単にかかってしまいますが、オススメを選ぶのに困ってしまうくらい、どこを訪れても、美しさにコトバを失ってしまう魅力が各都市、各地方にあります。
特に北西部のブルターニュやシードル(リンゴ酒)の生産でも有名なノルマンディーには、ドライブするのに絶好の、美しい海岸線のロケーションがたくさんあります。フランスは「どこも美しい」と言いましたが、ブルターニュとノルマンディーには、ここ以外では体験できない種類の美があるので、チャンスがあればぜひ訪れてほしいですね。壮麗な佇まいで多くの観光客を魅了してやまない、モン・サン=ミシェルもこのエリアにあります。
また南に下って温暖な地中海側へいくと、19世紀の繁栄を今に伝えるモンペリエの街、そこからさらに東に向かったニームなど、この地方ならではのコロニアルな雰囲気をまとったドラマチックな街に出会えることでしょう。
そこから地中海をなぞる様に足を伸ばせば、ルノーとは縁の深いカマルグ地方(!)のエキゾチックな大自然が待ち受けています。中南部にあるマッシフサントラルの広大な丘陵が続くランドスケープなどもドライブの醍醐味を楽しむことのできるエリアとしてオススメですね。

  • キース・ライリー
    ノルマンディー地方南部・ブルターニュとの境に近いサン・マロ湾上に
    浮かぶ小島、モン・サン=ミシェル
  • キース・ライリー
    RENAULT KANGOO CouleurのBEIGE CAMARGUE
    (ベージュ カマルグ色)は、カマルグ地方の砂浜がイメージ ?

ではキースさんの出身地であるイギリスをドライブするならどちらがおすすめですか?

それは簡単な質問ですね(笑)。ランズ・エンド(土地の終わり)という印象的な街があるイギリス最西端のコーンウォール、『ピーターラビット』の舞台として知られる湖水地方、そしてスコットランドのハイランド地方などですね。

最後にキースさんが長距離ドライブに出かけるとしたら、どのアルバムをクルマに積んでいきますか?

今回セレクトしたfabricのコンピレーションCD以外では(笑)、みなさんもご存知のデイビッド・ボウイの『Space Oddity』など次の5枚のアルバムがオススメです

  • キース・ライリー
    「Space Oddity」
    David Bowie.
  • キース・ライリー
    「Arvo Part」
    Alina
  • キース・ライリー
    「Run Trip Fall」
    Diefenbach
  • キース・ライリー
    「A River Ain’t Too Much」
    Smog
  • キース・ライリー
    「It’s So Hard To Tell Who Is Going To Love You The Best」
    Karen Dalton
キース・ライリー

PROFILE

キース・ライリー KEITH REILLY
ロンドン在住。1990年10月、イーストロンドンにあるスミスフィールド市場から通りを挟んだ向かいに『fabric』をオープン。以来、世界でもっとも影響力のあるナイトクラブの一つと言われるまでに成長した。2001年よりfabric名義でコンピレーションアルバムをリリース。また最近はfabric史上初めて、イギリス以外の土地で活動を繰り広げるべく、日本に進出。男性ファッション系の人気ウェブマガジン『OPENERS』でブログも展開している。
www.fabriclondon.com   http://k-reilly.blog.openers.jp/

掲載情報は2012年9月時点のものです。

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