Renault Passions

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RENAULT KANGOO × TAKASHI KUMAGAI

Trendy & Cultural #008,

Text:Tonao Tamura Photos:Etsuko Murakami

花屋とカングーの絶好な相性。

独自の感性で空間に花をしつらうフラワーディレクター、川口昌亮さんは、その日仕入れた花々をたっぷり詰め込んだ『カングー イマージュ』を眺めて笑顔を浮かべた……。花市場からアトリエへ。川口さんとカングーの日常を追いかけた。

花市場、午前7時。「使い勝手が最高」

午前5時。早朝から多くの人で賑わう大田区花市場の通路には、いくつもの仲卸商店が軒を連ねている。そのほとんどに顔を出し、2時間ほど歩き回り買い付けた後、駐車場に止めていた青い『カングー イマージュ』に仕入れた花々を積み込む。 色とりどりの花で埋め尽くされたカーゴスペースを見渡して、口元を緩めた。
「カングーは使い勝手が最高です。サイドドアは両方開くし、リアハッチは観音開きで開口部も広い。フラットなので箱ものも無駄なく積めますし、今は季節じゃないけど、桜のような枝物を積むのも楽ですよ。ルーフのキャリアも利用したら、いくらでも入りますね」
クリスマスのディスプレイ用に使うために購入したというケイトウの茎は、1.5メートルもある。それを川口さんはリアシートを畳んだ室内に躊躇なく差し込んでいった。それ以外の花束はトレーの上に。
「この眺め、やっぱりかわいいですよね。カングーにぴったりだなあ。最近市場でも赤と黄色のカングーをたまに見かけるんですけど、機能性といいデザインといい花屋とカングーは絶対に相性がいいですよ」

川口昌亮
川口昌亮 川口昌亮 川口昌亮

都内幹線道路、午前9時。「10年越しのカングー」

 神戸の実家が冠婚葬祭中心の花屋。家業を継ぐため、大学卒業後に花の専門学校に入ったところでパーティ用の「ハッピーなアレンジ」を知り、フラワーディレクションの世界へ。 「10年ほど前、神戸で最初についた師匠がカングーに乗っていたんです。花の配達にも使っていましたが、波乗りにもいっしょに行きました。サーフボードをがんっと積み込んでね。でも、なぜか僕には一度も運転させてくれませんでした(笑)」
 時が経過して、自分自身で乗ってみて実感したのは、積載能力の高さと自然なハンドリングで、進化している快適な乗り心地のよさには特に驚いたという。 「記憶の中のカングーより、このカングー イマージュはスタイリッシュで窓が大きいんですよ。視界が広いと運転が気持ちよくなる。今日みたいに天気がいいと、このままどこかに行きたくなりますね。また波乗りしたいなあ」
 東京から近いポイントなら湘南、あるいは房総ですかね、などと話しているうち、広尾にある川口さんのアトリエに到着した。サーフィンはまた次の機会にお預け。

川口昌亮 川口昌亮
川口昌亮 川口昌亮 川口昌亮

工房、午前10時過ぎ。「何となくカングーっぽい」

 2年間のフランス修行を終え、東京・広尾にワークショップ『point neuf(ポアン・ヌフ)』を設立したのは今から4年前の2008年。最初はショップとしての機能を兼ね備える予定ではなかったスペースから、ふと考えを改め、現在のカタチに切り替えたという。
「空間デコレーションや雑誌等の撮影のために花を用意するのが僕の仕事ですが、クライアントであれ、普通のお客さんであれ、何を求めているのかは直接対面して知りたいんです。そのコミュニケーションの過程は、きっと勉強になると思って、結局誰でも入れるショップにしました。僕の肩書き、よくフラワーアーティストと紹介されるんですけど、自分がカッコよければそれでいいとは思ってないんですよね。それに花自体が究極のアートなのだから、その美しさを越えられるとも思えない。だから自分では、ディレクターかデザイナーが適当かなあ、と」
 真摯に花と向き合う姿勢は、店名にも表れている。耳慣れないフランス語のpoint neufは、直訳すると「9点」。
「僕がつくれるのは9割。あと1割は花を受け取る人の気持ち。それでようやく完成する。そうそう、neufには別の意味もあるんですよ。まったく同じスペルで、新しい……」。となれば、point neufは新しい点とも訳せるわけだ。常にやり直す勇気を持ってフラワーディレクションに臨みたいという川口さん。つまり彼のアトリエは、いつでもneufに満ちているということなのだろう。
 そんなpoint neufに最近新メンバーが加わった。サモという名の3歳になる犬、アメリカンブリー。つい1カ月前に里親になったばかりだというが、川口さんの姿を見つけるとひょこひょこ追いかけていく。その後ろ姿は特徴的。
「こいつも何となくカングーっぽいですよね(笑)。頼もしくて人懐こくて。僕の周りにはどうも似ているものが自然と集まってくるのかな」と、カングーのリアスペースにちょこんと座るサモをみながら語る川口さん。その言葉を聞いてか聞かずか、サモは川口さんを愛らしい表情で見つめる。川口さん×サモ×カングー。なんとも絶妙なる三位一体だ。ただいま午前10時。本日の開店まであと1時間。また新しい1日が始まろうとしている。

  • 川口昌亮
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川口昌亮

PROFILE

川口昌亮 Masaaki Kawaguchi
1974年、兵庫県神戸市生まれ。2000年、HERBE DE CAMPAGNEの加藤正治氏、田中千明氏に師事。2005年から2年間のフランスで修業後、2008年にwork shop point neuf(.9)を設立。広告や雑誌、店舗ディレクション等で活躍中のフラワーディレクター。
http://www.p-neuf.com

掲載情報は2012年9月時点のものです。

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※写真には一部欧州仕様を含みます。

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